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(僕独5) パスポートを盗まれるかもしれない〜The unexpected always happens.〜

僕独

もう一度パリへ行こう

翌日、雪はほとんどなくなってた。

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リール駅へ行き、昨日のチケットを窓口で今日のチケットに交換してもらう。追加料金をとられるかと思ったが大丈夫だった。

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リールは牡蠣が有名な街なのだが、食べる暇がないのが残念だった。

 

新幹線に乗り込み再びパリ北駅へ移動する。

ちなみに今度の旅でよくお世話になっているのはSNCFという鉄道会社。ヨーロッパ広域移動用の列車の大きな鉄道会社のことらしい。

EUとはいえ、どういう仕組みで国境間をまたいだ運営をしているのかはよくわからなかった。

今回はちゃんと新幹線もすぐ動き出した。そして寝る。

 

無事パリ北駅へ到着できた。

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(天井が高い)

 

先輩とマクドナルドで待ち合わせして、会った瞬間のことは今でも忘れられない。鏡を見たわけではないけれど笑いが止まらなかった。何がおかしいわけはないのに妙に笑いがこみ上げてくるのだ。

一人旅も気ままでいいというが、僕にとってはやっぱり誰か連れがいたほうがよかったらしい。

 

先輩には昨日たどり着かないことで小言を言われたが、とにかく嬉しかった。誰かとちゃんと話せることが本当に嬉しかった。

 

この旅、初めて心から笑えた。

 

パリ観光に行こう

先輩にこの後の旅程を聞くとスペインに行くという。

スペインへの準備は何もしてないが、もう乗りかかった船だった。どのみち当初の予定は全て潰れている。

 

先輩は1週間以上前からヨーロッパに来ていて、旅行前半としてクロアチアなど東欧を歩き回っていたらしい。なんでもそっちの方が面白そうだから、らしい。

ちなみに僕が今回当初プランしたのは西欧と北欧(イギリス)、治安の良さを考慮してである。

この辺が自分の肝っ玉の小ささをよく表している。

 

先輩はパリについてから先輩の友人宅にお世話になっていたらしい。今日で去るから、そのお礼にチーズでも買いたいという。

先輩の買い物についていきながら、パリ観光。

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(左の人影が先輩)

 

エッフェル塔は高かったし、凱旋門の大きさに驚きながら、歩くだけでも楽しかった。

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知らなかったがテレビでよく紹介されている巨大な凱旋門以外にも小さな凱旋門が街中至る所にあった。

 

夕方、先輩の友人と一緒に近くのレストラン(カフェ)へ連れて行ってくれた。

鴨肉。ちょう美味い。

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なにこれ、そしてあったかい!ご飯があったかいよ、あったかいご飯ってこんなにホッとするものなのかと感動した。

 

「お前がっつくね」(先輩)

「もぐもぐ。いや、この旅でまともなあたたかい食事って機内食以来ですから。もぐもぐ」

 

あの時の2人の不憫なやつを見る目が忘れられない。

 

スペインへ行こう

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夜8時、スペインへは寝台列車で入る。移動だらけだが流石に慣れた。

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僕はふつうの車両、先輩は寝台車両に乗り込んで行った。寝台の方は僕はとれなかったのだ。

寝台部屋は4人部屋で先輩は黒人やらとサッカーの話題で盛り上がっていた。

「I love Arsenal!!」

「I love 〇〇!!(選手の名前だが覚えてない)」

 

ちなみにこの後の旅でも先輩はサッカーの話題で外人達と盛り上がるのだが、これ以外の単語をほぼ聞いたことがない。

これでコミュニケーション取れるんだから僕はいったい何をしていたのだろう。先輩は相手がサッカー好きでなくてもサッカーの話題をする厚かましさなので、少し見習いたい。

 

自分は普通の座席と思いきや、リクライニングになってるのでゆったり眠れることが可能。

アメニティもアイマスクやら歯ブラシやら毛布やら一通り置いてあり、悪くない。

 

国境越えに巻き込まれる

発車まであと数分。とことことアラブ系の女性が僕の席までやってきた。チェンジとか言ってる。いや、ここ僕の座席。

 

すると指差す。その先にはどうやらその人の夫。どうも僕の横の席が空いていたので、夫と今の席が離れているので一緒に座りたいと言う。

 

座席No違ってるから車掌が回ってきたときなんか言われたら説明してよね、と言って交換してあげた。こういうときは断った方がいいのだが、元来の人の良さが出てしまったとも言える。

 

列車が走りだし車掌がやってきてパスポートを回収。恐ろしいことに降りるまでパスポートを預かるのだと言う。ちゃんと返してくれるか心配である。

車掌が座席ちがうよと言ってきたが、あの人とチェンジしたからあの人に聞いてと指差し就寝。

とそれで終わりかと思いきやその夫婦、車掌となんか揉めていた。いろいろ言われていたが車掌はそのまま行ってしまった。

 

....問題はこの後、朝5時くらいである。到着は8時ほど。目が覚め寝ぼけ眼で確認するとなんだか荒野にあるようなとある駅で停まった。そしたら拳銃を持った警官が暗い車両内に入って来た。さっきの夫婦になんか言ってる。そして周りのどうやら夫婦の家族にもなんか言ってる。

 

 

しばらくして、アラブ系家族全員降りて行ってしまった。

 

降りた!?

 

これは各駅とかそういう列車ではない。目的地まで直通の電車だ。

無言で降りて行く数名。いや怖い。

そして僕、席交換したんだけど持ってかれたパスポートどうなるのか。座席No的にあの夫婦にパスポート行くはずであるが。

 

結果をいうとパスポートは無事帰ってきた。

彼らが降りて数時間は不安で眠れなかった。

 

スペイン観光に行こう

スペイン、バルセロナに降り立つとフランスもオランダも寒かったのにバルセロナは逆に暑いくらいだった。このあたりが今回の旅で最高に楽しかった。

人間あったかいと陽気になるというが本当らしい。

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先輩と二人ではしゃぎながら、先輩が予約したホテルへ直行。もう一人分の予約を追加。このあとのホテルも全部先輩がすでに予約してある部屋をツインに変更してもらうことで乗り切る。

やっぱりホテルは普通事前に全て予約しておくべきだったと反省。

 

そこからバルセロナ観光に繰り出す。

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ある公園を歩いてきた時、急にティーンエイジャーの女の子二人がアンケートを片手に話しかけてきた。

さっと顔が厳しくなる先輩。アンケートを書けとしつこくティーン二人が言ってきた。

そこで僕も身振り手振りで向こうへ行ってください、要らないと示したのだが懲りずについてきた。

 

そこで彼女らは何を思ったか、急に自分のパーカーの胸ポケットのチャックをがっと開いた。こっそりではなく真正面から堂々と。しかもそこにはパスポートが入っていた。

思わず両胸を押さえる僕。いやー変態。女性が痴漢されるってこんな感じ?

 

先輩が強く「NO!」と大きな声で手で制したことでその場はそれで終わった。

後から聞くと彼女らは所謂ジプシーで、一方がアンケートを旅行者などに書かせて気を取らせているうちにもう一方が財布などを盗むといった手口が常習化しているらしい。

確かにパリ北駅にもいた。チャックを開けてきた二人はハイスクール帰りにも見えなくもないラフな格好だったが、パリ北駅にいる女性はどちらかというとホームレスのような人たちだった。

 

ジプシーといえばノートルダムの鐘だが現代版ジプシーに実際に遭ったことは衝撃だった。しかもあんな堂々とした盗み(未遂)をやられたのも初めてだった。

 

「痴漢よー!」と大声で言えばよかった。

 

 

(続く といいなと思ってる)