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ポケットの中の金融政策

タイトルは適当です。※ご存知、ガンダムの映画から取りました。

 

一眼レフが欲しい

ある日、友人が持つ一眼レフカメラが羨ましくなり、どうやって金を貯めているのか聞きました。

 

「500円玉貯金なら一眼レフくらい楽勝だよ」

 

なるほど、そういう手があるのか。

早速100均にいって10万円が貯まる貯金箱を買いに行きました。

 

そして月日は流れ、、

 

 

3年。やっと満杯になりました。

 

え、長すぎね?

 

せめて一年くらいで貯まるもんかと思ってました。

友人曰く「半年で貯まるよ」と。

 

結局貯金箱があろうとなかろうとお金を貯める意思の問題だったようです。

 

 

数えてみよう

開封の儀です。

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さて、500円玉がこれだけあると流石に壮観ですね。

10万円玉貯金箱は無理やり限界まで貯めると、12万くらいにすることが出来ます。

勿論限界まで挑戦しました。

とりあえず買うものは決まっていましたし、どれくらい溜まっているか予測はついていたので、特に感動はありませんでした。

寧ろ待たされた感が強くて、「もう二度とやらないだろうな」と思いました。

 

 

これを見ていてむくむくと興味が湧きました。

 

「....この中に一枚くらい価値あるのないのかな」

 

ググります。

 

 

少なくとも新500円玉に限っていえば、印字ズレなどがない限り、価値はあがらないようでした。残念。

特に価値が高い年度は昭和62年らしく、それは発行枚数が少ないことに起因するようで、その価値は1.5倍になるとか。

 

私の貯金箱の中身は殆ど新500円玉だったので(一枚だけ旧500円玉)、関係ないようです。

 

 

じゃあ片付けるかと思ったのですが、

 

「...三年かけてこんなもんとか、やっぱりつまらないな」

 

とよくわからない勿体無い心が残ります。

 

硬貨とにらめっこします。

 

 

「...そうだ、年度別でどう分布になるか調べてみるか」

 

GW予定がないからこそ出来る荒業です。

たまに「〜してみた」と調べる系の記事がありますが、あれは原稿料があるからこそ書き手にもモチベーションがあがります。

 

こんな一日のアクセス数が一桁のブログには全く労力が見合っていません。

「果てしなく無駄な作業だな」と一枚一枚年度をメモりつつ、手をプンプンと硬貨臭くさせて思いました。

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統計のお勉強をしよう

これを思いついた時、私には確信がありました。

 

「もしかして、貯金箱の年度分布が発行部数に近似するんじゃね?」

 

正直こりゃ良いブログネタだわと思いました。

 

後に後悔します。

やめときゃよかった。超めんどかったよ。

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ところで私は元々経済系の授業にはとんと興味がない学生でした。

統計の授業はすぐ逃げ出しましたし。

それでも無い知恵絞ってエクセルグラフ活用して頑張ってみます。

 

さて、では硬貨発行数に対し、必要となるサンプリング数はいくつになるのでしょうか。

私の貯金箱の枚数で十分足りるのか。

 

そんな私が常々テレビを見ていて疑問に思っていたことがあります。

 

 宮脇研究室

「トリビアの泉 統計 2000」の画像検索結果

 "2000人も調査すればデータの信頼性は十分だ"

 

ご存知懐かしトリビアの泉

番組で統計をする上で、法政大学の宮脇先生が必ず出てきます。

 

 

これいつも

 

「本当かな。仮に本当だとしても番組がサンプリング数の手間を減らす為にとってつけたように引用してるだけじゃないかな」

 

と子供心に疑っていました。

 

 

詳しく調べてみました。

標本はいくつ集めたらよいか

 "母集団が100人と1,000人の場合の標本数を、上記の式に入力して計算すると以下のようになる。すなわち、母集団が100人の場合は80人、母集団が1,000人の場合は278人となる。母集団の大きさが10倍になったからといって、標本数も比例するわけではないことがわかる。"

 

つまり、単純に2000集めればいいとかそういう話ではなく、全体母数に対し必要なサンプリング数は変わってしまうということのようです。

おそらく宮脇先生は日本の人口数からこの2000という数字を出したのではないかと思います。

試しに計算したら全然違いましたけど多分最大誤差、正規分布点、比率がおそらく私と違うのでしょう。

 

というわけで、平成十二年〜平成二十八年500円玉の年間発行数を調べました。

 

www13.plala.or.jp

 

合計数は大凡4000億(392,339,200,000)枚でした。

 

さて、サンプリング数の話です。

引用したリンクから最大誤差は通常の0.05、正規分布率は1.96、母集団の比率は0.5、全て標準のものでしました。

この時点で「分数とかマジ勘弁」と思いました。

 

さて、必要なサンプリング数ですが、384.158867736063となりました。

つまり400枚近く必要とのことです。

ちなみにさっきの宮脇先生の実証も1億3千万人の人口に対して2000人のサンプリング数が出ると思ったのに、384.159962482787人でした。

 

なんと384とほぼ同一値。

 

母集団1億3千万人と4000億枚の違いなんてないも等しいんですかね。

絶対なんか計算間違えたと思うんですけど、無視!めんどい!

 

 

貯金箱は日本の金融市場(硬貨年間発行数)の縮図だった!?

分布図を出してみたら残念なことと、面白いことがわかりました。

 

まず残念なこと、合計数が251枚だったこと。

251枚じゃ必要となる400枚のサンプリング数に全然足りません。

しかし、もう貯めたくもないので比較します。

多少違う程度で落ち着くでしょう。

 

年度順に並べてみました。

こちらは平成12年から19年(1番左は平成2年)

f:id:hiroc441:20170509224500j:image

 

こっちは平成20年から平成28年

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面白いことに平成二十二年が断トツに多いことがわかりました。

 

 

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数字はこちら。

年度 貯金箱
平成12年 16
平成13年 17
平成14年 13
平成15年 8
平成16年 3
平成17年 8
平成18年 10
平成19年 11
平成20年 26
平成21年 13
平成22年 45
平成23年 25
平成24年 21
平成25年 6
平成26年 16
平成27年 5
平成28年 8
合計数 251

 

新500円玉が開始された平成十二年から綺麗にそれぞれあります。

一つの貯金箱に経済が詰まっていると思うと、ワクワクしますね。

 

ところで、わかるからぶっちゃけますけど、大凡13万貯まりました。

皆さんには奢れないし、泥棒にもどうか入らないでください。これでも、つつましく暮らしています。

本当は平成29年の硬貨も貯金箱にはあったのですが、まだ今年発行している最中で数字が発表されていないようなのでやめました。

あと平成2年も1故混じってましたがサンプリング数が少なすぎるのでやめました。旧500円玉は250枚近くあっても1枚しかないとは、どこいっちゃったんでしょうね。

日銀が古いのは回収してるんですかね。

 

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さて、何故平成二十二年(2012年)が多いのでしょう。

もうおわかりですね。これはリーマンショック(2011年)が影響していると思われます。

つまり、日銀が一時的に金融介入することで硬貨発行数を増やしたんですね。

 

すげぇな、実学だな、とこの時点でニマニマしていました。

 

さあ、比較してみましょう。

 

年度 貯金箱 年間発行数
平成12年 16 172,026,000
平成13年 17 8,024,000
平成14年 13 10,667,000
平成15年 8 98,406,000
平成16年 3 204,903,000
平成17年 8 300,029,000
平成18年 10 216,594,000
平成19年 11 129,904,000
平成20年 26 93,811,000
平成21年 13 115,003,000
平成22年 45 67,905,000
平成23年 25 178,936,000
平成24年 21 402,211,000
平成25年 6 608,892,000
平成26年 16 445,013,000
平成27年 5 410,004,000
平成28年 8 461,064,000
合計数 251 3,923,392,000

 

 

ん?

 

 

パーセンテージで割ります。

オレンジが年間発行数。

青が貯金箱の硬貨数。

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 あれ

 

平成22年って20年代で一番発行数少ないじゃん

 

どの年度も全然近くないし。

 

偉そうにブログなんて投稿するもんじゃないな、と思いました。

 

リーマンショックとか関係ねぇよ。何言ってんだお前。

リーマンショックは2011年じゃねえ、2008年だ。舐めてんのか

新聞読め新聞。

 

いと恥ずかし。

 

 

結果:(うちの)貯金箱は日本の金融の縮図などではありませんでした。

 

 

サンプリング数が少なかったことも原因だと思うのですが、にしてもなぜ我が家にだけ平成二十二年が集まったのか。

 

逆にすごい。なんだこのマイナー好きな貯金箱

 

 

※ちなみに一眼レフカメラは三年も経つと興味が失せていました。

グダグダだ

 

おわり